自由に外国を旅しよう! Part 5

自由旅行のコストパフォーマンスを自分の目線で考える

先立つものとしては外せないお金の話しです。これからは、海外に行くのに、少人数、個人ベースで衛生面での安全も気を配って旅をする時代になると思います。基本中の基本、お金、個人旅行するための考え方を少し書こうと思います。

旅に必要な予算と経費

 パッケージ旅行の便利さは、お小遣いだけ持っていけばよいかという気楽さもありますよね。自由旅行となると、いったい幾らくらいかかるのだろうと結構悩みます。旅行の仕方は人それぞれなので、コレッ!っていうものが掴みづらいところですよね。Part 4 でガイドックで見逃しがちな基本情報をじっくり読むのが大事と書きましたが、旅行計画段階でこの基本情報は、自由旅行する人にとってはとても重要なんです。

 そこには、大体の経済や、使われているお金の情報、ある程度のレートが書かれていると思います。この段階で実際に両替するわけではないので、ざっくりとその国の雰囲気は掴んでおくといいですね。

ガイドブックを活用していますか?

 何かあるとすぐにスマホで検索する人がいます。条件反射のようになっているのですね。検索ワードによっては様々な角度の情報が得られるので、便利で面白いと思うのですが、ネット情報には時として胡散臭さを感じることもありませんか?

 情報は疑えと教えられてきた経験を持つ身としては、便利さをどうしても優先できないのは、良いのか悪いのか。。。。曖昧さを楽しめる雑学トピックなら楽しめるのですけれど。

 もう一つ問題なのは、すぐ忘れるということです。ネットで仕入れた知識はどうも脳みそに残りません。その点、ガイドブックは集約された資料としてとっても役立つものだし、読んで、付箋を貼っておくと、再検索やスクショより早く情報の確認はできるものです。

 吸収力のある世代の人なら、このアナログ永遠の便利グッズを使いこなすことで、PC・スマホと連動してものすごいいい旅ができると思うんですよ。じっくり読み込むこと、お金のことに関わらず大事なことだと思います。

基本情報とモデルプランは必読ですよ!

 未知なる国の貨幣価値を探るのにも、ガイドブックは役立ちます。物価を知る目的に限定すれば、ショッピングやレストランの情報を見るときは、「これ欲しいぃ! あ、美味しそー!」は後回し、お値段チェックすることで、およその物価が分かります。大事なのは、およそです。なぜならば、観光用のガイドブックには、高級店や有名店が多く載っているので、実際よりは高めと予測します。それと大事なのは、裏表紙に書いてある発行年度です。最新版を購入することはもちろんですが、最新であっても編集の期間がありますから、実際は、そこは半年から1年くらい前の情報となります。その点は織り込み済みで理解しましょう。

 もっと大事なのは基本情報。詳しく載っていなければ、ネット情報も含めて、物価を把握します。平均月収などが載っていればなんとなく物価も引き出せるでしょう。モデルプランは、ルートを作る時の参考になるので、絶対目を通します。近いからと言って移動が楽かと言うとそうでもないことがありますからその辺も参考にして、およその日程予算を掴みます。そうすると基本予算と、目的予算も換算できると思います。

 基本予算とは、ホテル代、交通費、食事代など。目的予算は、したい、やりたいの為の予算です。間違えてはいけないのは、「およそ」の概念です。ホテル代10,000円とガイドブックに書いてあっても、グレードでピンキリ。食事もその土地の名物を有名店で食べればン万円にもなるでしょうが、町のカフェや、コンビニで済ませば数百円です。なので、こんな感じかという程度で掴んでおくことが大事なのです。

私流ドンブリー計算法から始めてみる。

 エクセルでもノートでもいいのですが、ざっくり旅行経費メモを作ります。最初はノートに走り書きです。

飛行機代 出発から帰国までの飛行機代+自宅までの往復交通費
 宿代 グレードと滞在箇所で概算。泊まりたい宿があれば、事前に料金チェック。平均値×泊数
食事代 自由が利くので、ガイドブックの値段から概算。朝食付きのホテル、コーヒーなどの休憩も含めて計算する
絶対に必要な経費 旅行保険、行く前に必要な備品、滞在先の入場券や、アクティビティにかかるもの

それぞれの情報はガイドブックでも、ネット情報でも少なくともこれくらいはという額で計算してみます。

 

例えば、

飛行機、往復で10万円。

宿はどうせ寝に帰るだけだから、安くて十分だから3,000円から5,000円、間とって4,000円×5泊=20,000円 

でも○○では憧れにホテルに泊まる!40,000円!これだけは外せないとか!     40,000円×1泊=40,000円

食事は朝はその辺のカフェでモーニング、夜はビールくらいは飲みたいしで1日3,000円位 ×7日分=21,000円

旅行保険で7,000円位 美術館、その他アクティビティ事前予約が必要なもの 12,000円位。 =19,000円

現地の移動費 長距離バス 鉄道、市内移動 1日平均700円+α 15,000円位

合計215,000円

あとはお小遣い。

 

実際は夜行列車で1泊分なしとか、宿も地域やグレードで動きますが、最初は細かいことを気にせずメモしましょう。

 

予算が最初から20万円と決まっている場合は、上記のメモだと予算オーバーです。そういう場合は、どこを削るかを考えれば良いのです。

食事を節約するとか、日数を減らすとか、譲れるものから調整すれば、自分の旅が予算がなんとなく表れてきますよね。

 

ヨーロッパでも1週間くらいならこんなものでしょう。アジアならもっとぐっと割安になると思います。

ただし、コロナ終息後に飛行機代はかなり値上げする可能性はあるかもしれません。

が、考え方の基本は変わりませんよね。

安いか高いかは本人の価値観です。

 宿泊施設は、絶対4つ星以上!せっかく行くなら、グルメを楽しむ!それぞれの楽しみ方でざっくりと予算を組めばよいので、高いか安いかも本人次第。もし、ツアー経験が豊富なら分かると思うのですが、飛行機の席も選べない、宿も不便、朝は早くて、夜も遅くて、お土産物屋さんの立ち寄りが多い、滞在時間が思ったより少ない等々と不満を持ったことがある人なら、お金の価値を自分でチョイスできる自由旅のメリットは、深く共感が出来ると思います。

押さえておきたいのは宿の仕組み

旅行好きの人でもちょっと紛らわしいのは、宿の仕組みが日本とは全然ちがうこと。宿代は大きいので、ちゃんと押さえておきたいですよね。

 

まず、日本のホテルの考え方は「1人いくら」と言う概念。旅館でもホテルでも、お一人様料金となっているのが普通です。「1部屋を2名様でご利用の場合のおひとり様料金」のような書き方が一般的だと思います。

ツインのシングルユースなる外国では絶対にあり得ない金額設定までありますが、これは日本独自のことと理解してしまいましょう。

 

海外では、「一部屋いくら」というシンプルな考え方です。定員までは何人で泊っても同じ金額です。エクストラを入れても同じことが多いですね。

そもそもシングルという部屋が殆どないと考えたほうがいいでしょう。(あったとしても、特に安いという値段設定にはなっていないと考えた方がいいと思います。)都市によっては、宿代にTAXが加算される場合があります。

 

一人でも三人でも同じですから、当然、複数で旅をしたほうが経費は安く済みます。

三人部屋だと一人はせまっちいエクストラベッドということもままありますが、海外ではファミリールームと呼ばれる設備も結構あるので、宿泊としては、チョイスの幅は広がると思います。

 

お値段より注意すべきは、ダブルルームの概念です。

私たちは普通、ツインルームとダブルルームの区別をしますが、海外ではこの区別が曖昧です。どちらも単に二人部屋を指す場合があります。これもpart4 で書いた、言葉は文化に関わってきますが、同じ単語でも意味が同じではないということです。

 

文化背景による国の生活の観念はその国独自のものです。ですから、二人以上で宿泊する場合は、人員ではなく、ベッドが幾つ部屋の中にあるのかということが重要です。別々のベッドで休みたい、同じベッドがいい。これ、予約の時、とっても重要な確認事項です。

ついでにいうと、アメリカあたりでは、ハリウッドツインというカテゴリーもあります。

面倒くさいですか? 私はとっても面白くて楽しいと思います。これぞ世界!って感じしませんか?

 

というわけで、一人でも、二人でも、宿泊料金は同じです。

海外では、一部屋いくら、です。費用対効果で考えると、二人以上はお得ということになりますね。

不安だからとお金を持つと、もっと不安になる。持たないと、もっともっと不安になる?

 さすがに今どき現金をたんまり持ち歩く人はいないともいますが、日本人はどちらかと言うと、お金を持ち歩く方だと思います。先立つものはお金と思っている人も多いし、キャッシュレス還元や、電子マネーなどの普及で、現金は使わない人もだいぶ増えましたが、海外旅行に行くのにキャッシュなし!とまでは割り切れないのではないでしょうか?コロナ後の世界ではどうなるのか、少なくともキャッシュレス化はすすんでいくと思いますが。

 メリット、デメリットはありますが、理想としてはいくつかの組み合わせをすることだと思います。お金は当然貴重品となりますし、現金は失ったら、まず出てくることはありません。が、どこでもカードが使えるとも限りません。カードでキャッシング、最近はデビットカードという方法もあります。あとは行く国のお金事情です。

ATMにカードを喰われた!!

 実は私は現金派です。ただ、コロナ収束後がどうなるのかは予測不能ですが、現金社会がすぐに無くなるとは思えないのですけど。。。ただ、世の変化の速度はすごいものがあるので、思い込みは厳禁かもですね。でもね、理由はあるのですよ。

 

 インバウンドの仕事をしていた関係で、日本で起きた冷や汗の体験があるのです。海外、特にアメリカ人は殆どキャッシュを持って来ません。空港に着くと、そこでキャッシングをする人が多いのです。が、英語の表記があるにもかかわらず、やはり気が付かずに緊張しているのですね。暗証番号のところである方がつまずきました。暗証番号忘れ!まさかと思いますが、3回くらい間違えたら、カードが機会に吸い込まれてしまいました。

 真っ青です。その人は当然パニック!!初めて訪れた異国の地で、自分のカードが機会に飲み込まれてしまったわけですから!叫びまくっています!!私もそんなことがあるのかとびっくりしました!どこに連絡するの??? その人はVISAカードだと言うのですが・・・・。

VISAカードはカード会社じゃありませんから!!!???

 知っています?VISAは、国際ブランドとして決済システムを提供しているのだけで、カードは作っていないんです。つまりVISAという会社のカードはない。えっ!そうなんですよ。なので、そのパニックの人には、自分の作ったカード会社に聞いてみないと。。。「僕のカードは何処に行っちゃったんだ!日本で盗られるなんて!」と機会を叩く。その気持ちわかるけど。。。到着したばかりの国で、お金も入手できない上に、カードもなくなるなんてぇ!しかも国際電話かけるの?時差で多分提携しているカード会社は営業時間外だろし。。。。ほぇ!私にもわからない。

 確かに暗証番号を何回か間違えると使えなくなるというのは、あるかもしれないけれど(外国でそんなことあってはならないけど・・・)カードが機会に吸い込まれるなんて!

 

 仕方がない、見捨てるわけにもいかずに、ATMに書かれている電話番号に掛けて、何だか分からないけれど状況を説明したら、確実ではないという前提で、そういうことはあり得るという情報を得られました。

 海外では日本と比べ物にならないくらい不正カード利用が多いそうで、セキュリティが厳しく、1~2回くらいのミスでも使えなくなることもあるとかないとか、機械に回収されることもあるそうです。(日本で起きた出来事でしたが・・・。)

 どうやって取り戻せるの???? それは、やはり自分の提携しているカード会社に連絡するしかないそうです。場合によっては日本で再発行できる可能性もゼロではないだろうが、普通は帰国してからではないかとのこと。

 仕方がない、とりあえず、ホテルについて、現地のオフィスタイムになったら、カード会社に電話するか、メールするかしてください。どうやら貴方のカードは、セキュリティのために回収されたようですよ。それしか言えませんでした。

 

 もし盗まれたカードを悪用しようとしたらと考えれば、安全なシステムだけど、機械ですから、暗証番号忘れただけの本人の言い訳はきいてくれないし、見極めてもくれない。そして、吸い込まれたカードを取り戻す方法は、きわめて難しいということ。私はホテルまでお送りして終わりでしたけど、その後の日本の滞在、どうしたかな、あの人。

ATMに基本、日本語表記はありません!

 日本にも様々なカードがあります。デビッドカードも同様です。まず大事なのは、海外で使えるカードであることです。(当たり前と思わないこと、国によっては提携していないこともあるし、提携しているお店がとても少ないことは十分に考えられます。)そして、基本、ATMには日本語表記はない!(あっても正しい日本語ではなかったりします。)

 大事なのは、暗証番号を知っていますか?です。銀行のキャッシュカードは使うたびに押しますから殆どの人が覚えていると思いますが、クレジットカードの暗証番号って?あれっ?っていう人、多いですよ。それだけで、もうアウトです。ただのプラスチックの板です。あははじゃ済みませんよ。

 次、画面の操作、いつも無意識にしていますが、現地表記ですよ。少なくとも英語です。最近はネット上でシミュレーションが出来たりしますが、世界は広い。国によって、種類によって、覚えていった通りの画面ではありませんし、いろいろと聞いてくる画面だったりもします。銀行内であれば、職員さんに聞くという手もあるかもしれませんが、どこにでもある町や空港のATMで誰かに聞くのは流石に危険です。

 そして、カード偽造が多い外国ではセキュリティーも高いですから、後ろに人が並んでいたりすると、ついつい慌てて捜査を間違えると・・ATMにカードを喰われます。上手くいったとしても、知らぬうちに高い手数料の画面でyesを押したりして。。。アウトですよね。。。。便利は不便の最たる場面に出会うことになっちゃうわけです。

 留学や仕事で長期滞在となれば、ノウハウは覚えられるでしょうが、短期の旅行ではこんなところで貴重な時間を費やすわけには行かないし、問題が起これば、その後始末にまた時間のロスとなります。海外のATMを使いこなすのが旅の目的でない限り。。。。。は。 

お手数料さまが使う金額の上を行く!

 手数料がかなり高い国があります。金額の%ということもありますが、欧州では1回につきというところもあります。大金を持ち歩かなくて済むという理由でちまちまカードでキャッシングしていたら、手数料だけで使ったお金より高いなんてこともあり得ます。この手数料とは、現金でもかかる両替手数料にプラスして、さらに加算される引き出し手数料なるものです。

 もっと面倒くさくて怪しいのは、カード支払いに対する手数料です。普通、100円のものをカード払いにすると、100円が請求されますよね。(当たり前)ところが、です。お店側は、カード会社に手数料を払っています。決算手数料というものです。100円で買い物をすると、お店には96円位が入ります。殆どの大手カード会社はこの手数料を購入者に支払わせてはいけないというカード規約を持っています。

 が、いくつかの国では、この手数料を買う側、つまり購入者が支払うことを認めていることがあります。また、知ってか知らぬか当然のように、カード払いの手数料を徴収しているお店も数多くあります。

 例えば、日本でも現金なら値引きしてあげるなんて言われた経験ありませんか?あれも現実にはNGなのですが、どれも違法までとはいかず、加盟店カード会社の規約違反という範囲です。まあ、カード会社に訴えれば、そのカードの加盟店から除外される可能性があるというだけです。

 ただし、場合によっては、手数料を返却してくれることもあるそうですが、外国となるとかなり可能性は薄いでしょう。そもそも、カード会社の規約が世界共通ではなさそうです。(そこまではリサーチしていませんので、断言できませんが、会社によって異なると思います。)

 もし、外国でこのカード手数料を上乗せされたら、カード会社の規約違反ではないかと聞いてみると良いと思いますが・・・・。さすがの私もそこまではしたことはありません。でも、3%以上ってけっこうバカにならないと思えばぜひトライしてみてください。

 

 じゃ、現金じゃん! そこにも落とし穴。現金は当然のことながら、名前が書いてありませんから、盗まれたり落としたりしたら、即アウトです。当然、両替手数料もかかります。時々、手数料無料!なんて書かれた両替所もありますが、実際はレートが悪くて、却って損をしたなんてこともあります。一文惜しみの百知らずですが、知らなければ悔しくもありません。けど、知ると旅先では夜も眠れなくなります。私がセコイせいか、あれだけあれば、夕飯にビール付けられたのに!とか、いや、旅人を騙して儲けるなんてひどい!とか。結局よく確かめなかった自分を責めています。

 日本に住んでいると、いちいちお釣りやレシートの明細書を確かめることなんてない生活をしていますが、これは性善説に基づいた恵まれた社会で生活している証拠だなあとつくづく思うのであります。

見えないお金、チップは必要か?

 予算に汲み込みづらいチップです。これは日本人には結構苦手な項目ですよね。チップの正解はなし!と私は考えています。国によって、その店によって、すべて異なるからです。極論を言えば、そんなもの必要ない!と思うなら払うことはないと思います。

 これは、それぞれの国の習慣から生まれているものなので、もし、払わないぞ!と思うなら、徹底的に払わないでもいいものではあります。が、海外旅行に行くときは、渡航先の国に敬意を払うことが大事だと考えているので、その習慣を知って、決めるのはどうでしょうか?

 時々、訪日外国人の方から、この場合、チップは必要か?と尋ねられることがままあります。チップの習慣のある国の人も、この場合、この国では?と考えるなかなか微妙な習慣なのですよね。

 逆に言えば、そんな習慣のない国でも、いちいちにチップを要求されることもあります。味を占めているのかどうなのか不明なのですが、拒否すれば平気で嫌がらせするホテルマン(ホテルマンとはいわないな、安宿の従業員か?)もいるんだね、これが。

 なので、こうしなければいけないということで予算を組むことはないと思います。チップの話しについては、セミナーや別の機会にもう少し詳しくエピソードを交えてお話ししたいと思いますが、基本は、その国のチップの習慣は、労働者の収入を左右するのか、そしてもう一つ、特別な依頼をしたのか、だと思います。

腹には巻かない程度の現金は日本で、後はカードと日本円

 昭和の人は知っている。昔、日本人は現金を腹巻に入れて旅行をしていたことを。。。。。そういうグッズも売っていた。海外の高級店で、支払いの段階で、突然洋服を脱ぎだしたアジア人にびっくりされたエピソードも見聞きした。少し前までは、その意思(?)を中国人が継承していたけれど、あっという間に中国では、ほぼ現金がなくなり、露店も、物乞いまでもQRコードで支払いを要求するというキャッシュレス国になりました。

 その背景には、偽札が横行問題があったと言われています。偽札を使えば罰せられるし、かといって偽札を銀行に持って行っても両替してもらえず、どうにか相手に手渡したもの勝ちみたいなことになっていると、中国に留学した友人から聞いたことがあります。

 そして、広い中国、異なる省や銀行の決算一本化のために中国の中央銀行が始めた中国銀聯の誕生、好景気に沸いて世界中で消費する中国人観光客の影響もあって、銀聯カードはあっという間に世界ブランドになりました。同時にアリペイなるQR決済も進み、今や中国は世界3番目のキャッシュレス国家です。日本は残念かどうか・・・まだまだ現金には大いなる信頼があります。尤も、中国の方がまだ特別で、旅行をすれば、現金の需要は十分にありますよ。

 

 そこで、食事やお買い物、列車、長距離バス、現地でのホテルの支払いなどはクレジットカードで。お水などの細かい買い物、近郊の移動の切符、チップや小さい露店、その他、カードの使用が出来ない場所での支払いは現金でする。

 両替は今現在は日本で済ませたほうが手数料は安い。再両替はレートがとても悪いので予算より少なめに。不安があるのなら、日本円を少し(千円札で)を持っていくようにしています。

 

 意外に困るのは、複数で旅をしていて、誰かがまとめてカードで支払う場合です。割り勘したのを、現地のお金で清算するか、日本円でするかで、お財布の中身がかなり変化してしまいます。現地通貨は使い切るが大前提ですから、複数人で旅した場合、特に旅の終盤は、お互いのお財布の現金通貨を考えてやらないと、気まずい思いをします。お金の問題よりシリアスかもしれませんよ~。

小銭じゃらじゃら、主婦感覚が成功の基!

 103円です。あ、3円あります!なんて会話。スーパーのレジで、前の人が細かいお金を取り出すのに時間がかかっていると、ついイライラなんてあるけれど、あれはレジが世界で普及するまで、日本人の暗算能力の象徴でした。

 かつて、キオスクの人は、どういうこと!!!っていうくらい即座にお釣りを渡してくれた。こんな当たり前がなくなったことを文化の喪失と考えているのですが、キャッシュレス推進には、この小銭をなくすということも含んでいるらしいですね。

 

 大抵の国にはコインが存在します。日本では1円が最小です。どこで買い物をしても、きっちりお釣りを返してくれますよね。でもね、国によっては1円位の端数をくれないところもあります。悪気があるのではなく、それ、お金として認識していないみたいです。せこっちく「足りないよ」って言うと、「ないっ!」って平気で言われます。そういえば、道端によく落ちていたりします。「1円を笑うものは1円に泣く」というのは、この国では通用しないのかと思ったりしましたが、本当に1円足りなくても売ってくれるのかは、残念!律儀な私はまだ試したことがないですぅ。うふふ。

 

 小銭(コイン)は再両替が出来ません。なので、出来るだけ残したくはないものですが、無いととても困るものでもあります。私はまず目的地に着くと、せっせと小銭を集めることから始めます。

 

 小さいお店での細かい買い物や、町のカフェ、自動販売機はなくても、コインランドリーやチケット類の販売機はコインのみが多いです。レンタカーを借りる人は、パーキングメーターで小銭がないばっかりに高い違反金を払うハメになるかもしれません。そしてチップもです。カードが使えるところはカードでチップを上乗せ出来ますが、それだとお店のものになってしまいます。個人的に上げたい時は小さいお札やコインは大事です。

 ピローチップにも便利です。そして、端数で支払いをしながら、小銭を増やしたり減らしたりして、最終的にコインが上手くなくなるように遣り繰りするのは、わりと大事なことではないかと思います。

 主婦感覚を持っていると、余計なところで両替しなければならない羽目になったり、お釣りがないと(普通にありますよ。)買い物を断られたりするような目に遭うこともなくなり、有意義にお金を使いこなせるようになります。

 

お小遣い帳は必ずつける。

ざっくりと予算を頭に入れること

 実際に旅行に行ったときに、お小遣い帳をつけること、絶体、必然、ぜひぜひやって欲しいことです。面倒くさいことかもしれませんが、メモでも、ノートの切れ端、スマホのメモ機能、なんでも良いです。使った金額を書き留めることは、自由旅をする人には、大事な自分の傾向と対策、お宝の情報です。誰の為でもない、自分の旅行のための大切なデータになります。

 多分ですが、旅行ってけっこう中毒化します。人生にとってのおおきなターニングポイントになったり、リアル体験は、オンラインなんて比べ物にならないくらい、自身に影響を与えるものです。

 仕事の関係で、しょっちゅう行くということは難しくても、「次は」と必ず思うもの。そして、日々の暮らしの中で、旅の細かいことは絶対忘れます。経済環境も変わるし、国際状況も変わりはしますが、体験した記録というのは、とても役に立つものです。

 自分がどういうものに幾ら使ったか、どういう傾向があるか、間違いなく参考になります。旅の記録、気が付いたものの記録、メモ、どんなことでも必ず次の旅の役に立ちます。その中に、使ったお金も付けておきましょう。

 お小遣い帳は、旅の記録をすべて網羅していると言っても過言ではありません。そして、それを見ると、忘れていた旅の記憶もかなり蘇るものです。旅ノートは、断捨離無用な自分史だと太鼓判!押しちゃえますよ!

 part 1からここまで、ざっと把握したら、自由旅行の大体のアウトラインはつかめたと思います。あとは、自分が何をしたいか、見たいか、行きたいか。欲望があれば、GO!です。

 実行あるのみ! 準備の時間があればあるほど、中身の濃い旅になります!さあ、どこに行こうかな。

自分の旅を作って見よう!

 今こそ、価値ある旅を。一生に一度の旅だと思って、プランニングしてみよう。絵を描くようにだんだんに仕上がってくる自分だけの旅行図。

 その夢、きっと現実にしましょう。