パリ トラベル ブック Capture 7 パリはセーヌと地下都市から出来ている!

PARIS TRAVEL BOOK Capture7 : 歴史を知ると今が面白くなる。

ルーブルやオルセーなど有名どころの美術館がいっぱいのパリで、パリを知るためにぜひ行った方がいいおすすめのミュージアムをご紹介。

パリのセーヌ川沿いは、世界遺産に登録されています。パリの歴史と建築美がどうしてこんなに素敵なのか、そこに暮らす人々の思いが見える場所です。
マレ地区にあるパリ市歴史博物館

パリはセーヌと地下都市から出来ているってよくわかる場所。

 つい、私は東京と比較してしまうのですが、大きな違いは、パリの中心地、セーヌ川沿いは、世界文化遺産に登録されてること。街そのものが博物館のような美しさ、長い歴史の中で、暮らす人々の思いが作り上げた美しさの理由が見えてくる場所です。

 エントランス直ぐのホールは明るくて、シェイプした階段もおしゃれです。

生活の中にある民芸の面白さ
生活の中にある民芸の面白さ
店の看板や屋号に使われた温かみのある作品
店の看板や屋号に使われた温かみのある作品

 絵画をはじめ、展示物は当時のパリの景色や生活感に溢れたもの多い。絵本を見るようで楽しい。

 フランスの身近な生活の看板などの展示から始まる。民芸の価値と美しさ、人々の生活がよくわかる。特に惹かれたのは、セーヌ川にまつわる人々の暮らしや出来事。パリはセーヌと共に生きているってよくわかる。

 

 戦火の中良く残されたと思うものも多い。展示品もだが、貴族社会を彷彿とさせる建物と歴史も見て取れる。美術館の内部が中世の邸宅を訪問しているかのような気分になる。本当にここで貴族が暮らしていたのかと思うと優雅な気分になりますね。

それぞれのお部屋のインテリアにも個性が見える
それぞれのお部屋のインテリアにも個性が見える
元貴族の館をリニューアルして作られたミュージアム。内装だけでも気分が上がる!
窓から外を見る。おしゃれな中庭はカフェも併設している。

パリの歴史を貴族の館で無料で見られるなんて!

 特筆すべきなのは、ここは無料だということ。

パリに来たら、この街についての知識は欲しいところ。セーヌ川の橋の歴史や人々の暮らしが描かれた絵や資料を見ると、実際の町歩きもさらに空間が広がる気がする。パリ好きには押さえておきたい場所だと思う。

ジャポニズムの1~2世紀前に大流行した中国趣味。壁紙やインテリアにも多く見られる。
シノワズリの調度品や小物も多く展示されている。当時の流行がよくわかる。
興味深いパリの古地図。
興味深いパリの古地図。

身近な街の様子の絵画は、街角でのケンカや井戸端会議やロマンスの現場など。便利な機器のない時代の楽し気な景色。羨ましいほど面白い!

中世のお仕事を描いた絵は北斎画のように楽しい!

 日本には北斎画という庶民の生活を描いたものが多く残されていて、マンガの始まりともいわれていますが、ここにもパリの職業を描いた楽しい画がありました。煙突掃除屋さんや、包丁研ぎ、何を売っているんだろうと思う絵。じっと見入ってしまいます。

かつての貴族の館の豪華さの中でフランス革命を体感する!

冬の寒さが厳しいパリでは、暖炉の前は人が集う場所。豪華な飾りつけが当時の栄華を魅せつける。
かつて屋敷の住人が使った美しいマントルピース。
マレ地区は貴族が住んだエリア。個人宅と思えない豪華さに目を見張る。
美しく豪華な象嵌細工と天井画。

栄華を極めた貴族社会で芸術家や職人たちの技はどんどんと向上していったのが、今、目にすることが出来る。
技術を競った家具職人の作品たち

 フランスの歴史はやはりフランス革命がセンセーショナルに語られる。この博物館もその時代の資料が多い。大抵の国の歴史では上流階級が栄華を極めれば、次に庶民の時代がやってくる。人々が悩み考え、エネルギーが爆発して行動を起こすからだろう。AIの時代になったら、この人々の思い悩みながら世界を変えようとする人の力学はどうなっちゃうのかちょっと怖いな、と過去が残したものを見ながら考えちゃう。

 

 円安の影響も手伝って、物価高を感じながらの the 観光客は、この潤沢な財力の象徴の屋敷や調度品を溜息まじりに見ているのだが、この贅沢さが職人という高い技術を持った人々を育てたとも言えることに気が付く。

 この時代は家具職人も多く活躍したとのこと。ひとつひとつの細工の技術がすばらしい。椅子の布張りの刺繍もよく残されている。日本の平安時代もしかり、優雅で贅沢な世界では、生活に取り入れられるモノづくりの技術が驚くほど発展する。ここにある家具のひとつひとつ、職人の努力と技、そしてパトロンとも言える貴族たちの美への愛着が感じられる。

 

 多分、けっこう重たいだろうと思う。今の家具に慣れてしまっていると、昔の家具は椅子一つ動かすのにもかなりの力がいる。どうやって運び入れたのかと考えただけでスゴイ!平屋、紙と土で出来ている日本の家で育ったので、エレベーターもない時代のこういう文化に驚く。

 

民芸という分野で光るセンスの良さはお店の顔の看板に集約されている。
街で使われていた看板たち。

 閉館ギリギリまで滞在。少なくとも見学に半日は欲しい。

 団体ツァーの人には出会わなかったので、見どころ満載のパリではメインコースから外れがちなのかもしれません。ある意味穴場なのかもしれません。これだけ充実して無料の歴史博物館はおすすめ。カフェでお茶も楽しみたいという人は、時間に余裕をもって出かけるのが良いと思います。パリっ子になった気分で優雅な空間を楽しめます。

歩くだけで中世の世界を感じるマレ地区

しゃれたお店やギャラリーが多い地区。道を歩くだけでタイムスリップしたような気分になる。
景色そのものに歴史が見えるエリア
一つのお家にいくつの煙突があるのかと思うほどの数。
マレ地区のアパートメントの煙突
パリに来て、ずっと煙突ばかり見ています。
キノコのような可愛い煙突群

 結局、どこに行っても上ばかり見ている。マレ地区には、石畳とクラシカルなビルが並んでいて、馬車が通ったって驚かないようなところ。そこでもこの高い屋根の上のキノコたちは魅了されっぱなし。

ピンクが女の子色って、フランスが発祥です!

颯爽と歩くピンクに染まった女性。ピンクカラーはフランスの歴史とも関係が深い。
マレ地区で出くわしたおしゃれなご婦人。

 

 

 

 

 

博物館を出ると颯爽と歩く妙齢のご婦人が突然現れた! どんな場所にもピンク好きというひとがいる。が、似合っている人って割と少ない。

 

その中にあって、年季の入ったピンクを装う人は自信に満ちていてかっこ良い。観光客なのか地元の人なのかまではわからなかったけど、ピンクが女の子の色ってなったのは、中世のフランスが始まりらしい。

 

それを聞くと、このマレ地区に彼女が歩いているのにも意味がある(?)と感じる私は、本当に観光客気分のお上りさんで楽しいです!

 

パリの市庁舎のお土産屋さんはガチガチのセキュリティの向こうです。

 市庁舎には、おしゃれなお土産屋さんが入っているという情報で、帰りに向かってみたが、どこだかよく分からない。お助けのGoogle Map を確認してみたけど、見当たらない。そしたら、市庁舎とは思えないくらいのセキュリティの厳しい、軍か警察関係かと思わせるくらいの仰々しい建物がそれだった。

 日本のようにテロのほとんどない国に住んでいると、都庁の開放的な広場に違和感はないけれど、ここの建物はちょっとイメージ違った。18時を過ぎていて、当然、業務は終了していたけれど、ガードマン風の人に尋ねると、お土産屋さんはまだオープンしているとのこと、庁舎内にあるので、お土産を見るだけなのに金属探知機のセキュリティチェックを受けなければならない。いやはや、the観光客、首からカメラは提げているし、スマホも下げているし、リュックや、ポケットにはチェーンに付けた鍵やらなんやら。ホントに煩わしいことです。

 

 お土産屋はパリの公式ショップとやらで、パリで採れたはちみつや、トリコロールカラーの小物など、確かにパリらしいものがあります。個人的にお買い物意欲をそそられるものはなかったですが、(そもそも買い物をあまりしないつまらない人間です。。。)趣味と興味の問題なので、マレ地区の散策のついでに立ち寄るのも良いと思います。ほかのお店では見かけないものもたくさん揃っていました。

街を歩けばメリーゴーランドに当たる!

 帰り道、フツーの道の辻にまたもメリーゴーランド!なんだかホッとする光景です。

 パリってメリーゴーランド天国!いやぁ、子供の頃にここに住んでいたかったわぁ。豊島園のメリーゴーランドに憧れていたけど、乗らないうちになくなってしまったし。。。

 

 ここ、縦横無尽に車の行き交う5差路の真ん中よ。普通の生活に溶け込んでいて、この時代にもずっと在るってことが素敵!

 サトちゃんの象さんを知っている昭和世代のつぶやきです。

 

 いつまでの明るいので、気が付けば、もうこんな時間?って毎日ですが、明日は早起き、ベルサイユ宮殿です。  

 

 夜はまったく更けない。百夜のようです。


 次回はベルサイユ宮殿に出かけます!