朝の鐘は銀座に響く
外国にいるような日本の景色
オリエンタルな雰囲気の建物は、銀座から徒歩圏内、築地にある仏教寺、築地本願寺です。西側の道を渡れば、人気の築地場外市場です。

シルクロードで二人は出会った!
一見、イスラムのモスクのように見えますが、これは仏教発祥の地、インドの建築方法で建てられた仏教寺です。
日本人の建築家の手によるものですが、中国様式のお寺が殆どの日本で、このスタイルの建物が建つまでがなかなかドラマチックなんです。
時は明治時代まで遡ります。
京都の西本願寺の偉いお坊さんが、仏教の伝来のルートを自ら足で辿るために、はるばる日本から西へ、シルクロードをインドに向かっていました。
一方、仏教建築を研究していた建築家が、仏教ってインドで生まれたのに、日本にある仏教寺は中国風なものばかりだなぁ。
彼もまた仏教建築の神髄を知るためにシルクロードの旅に出かけたのでした。
そして、奇しくも二人はシルクロード上の中国の貴州省で出会います。
そう、旅には時として、神様からの贈り物のような出会いがあるのですね。
彼らの出会いも、その日、その時、その人だった。偶然ではない意味のある出来事だったわけですね。
まさに奇跡の出会いだった。
あ~!旅ってそういうものなんだよな~~~。
日本の仏教が日本仏教と呼ばれるのは?
このモスクのような築地本願寺は、シルクロードの旅の途中での僧侶と建築家の出会いがあってこそ。
彼らの大冒険が文化と時間を超えて、美しい異文化を日本にもたらしてくれたわけです。
私たちが仏教というと、漢字で書かれたお経を連想しますが、仏教の発祥はインドです。
そう、最初の経典はサンスクリット語で書かれました。
それが中国に渡り、漢字に翻訳されて日本に渡りました。
言葉は文化ですから、日本に届いた仏教はかなり中国文化や思想の影響を受けていたと考えられます。
さらに、日本ではオリジナルの宗教である神道と融合し、独自の形を作り上げていきました。
日本人は仏教徒であり、神道も普段の生活に溶け込み、民間信仰や、八百万の神様を普通に受け入れて生活している。
私たちからすれば、ごく当たり前の感覚ですが、他の国の人から見てみると、かなり違和感があると言わざるを得ません。
このユニークな日本の宗教思想は、本来の仏教信仰と一線を画す形で「日本仏教」と呼ばれています。
ある意味、築地本願寺は本来の仏教寺に近いのかもしれませんね。
(私は、お釈迦様が悟り開いたと言われたインドのブッタガヤに行ったことがあるのですが、築地本願寺のようなお寺のイメージはなかったのですが。)
なんでもありの包容力?
現在のお寺は1923年の関東大震災後に復元されたものですが、光り輝いて活き活きと輝くステンドグラスがはめ込まれ、そして、このお寺、なんとパイプオルガンがあるんです!
パイプオルガンは北アフリカ発祥の楽器ですが、ヨーロッパに渡り、キリスト教会の楽器として発達してきました。
仏教寺にパイプオルガン。いいものは何でも取り入れて、独自の文化に昇華させてしまうのが日本の面白く、平和で良い文化面の一つのような気がします。
世界では他の宗教を認めない人々がいるのも十分承知の上で言えば、人々が戦わずに、きちんとごはんが食べられて、笑顔で暮らせることを願うことは万国共通の願いではないかと思います。
八百万の神様とシルクロードが繋いだルーツと、カフェやパイプオルガンもあるこの美しいお寺に、ぜひ訪れてみてはどうでしょうか?
築地場外市場から、信号を一つ渡った場所。
地下鉄日比谷線の築地駅から市場を目指せば、必ずこのお寺の前を通ります。
しばし、時空を超えた祈りの場所で、心が洗われる体験をしてみてください。

Plan your own trip to Tokyo, that's "My Tokyo"
Our friendly guides will help you make your dreams come true.
Make your own Tokyo with your favorite places and new discoveries!
Tours start from 2 hours. Home-cooked meals and cultural experiences are also available!
An authentic experience is here.

自由に旅をしたい。
旅行に行きたいと思ったら、まずパッケージから探すあなた。
そこから、自分ならこうしたいのにと考えることありませんか?
旅行会社はパッケージを作るばかりではありません。専門のスキルを活かして、価値のある個人旅行の作り方をアドバイスします。
まるっと手配を頼むのも旅行会社だけが出来ること。
自分で手配をするのなら、そのノウハウもお教えします。
旅は自分の財産になる体験です。ぜひ一度セミナーにお越しください。